りゅういちの活字依存症(2000年2月)
2000年02月28日
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■りゅういちの活字依存症(2000年2月)
過去に読んだ本で、感想とか残っていたものをついでなんでアップしようかと思います。(2006年3月)
- 2000年2月:4冊
- 2000年累計:8冊
■冬のオペラ (北村薫)
冬のオペラ
名探偵 巫(かんなぎ)弓彦 人知を越えた難事件を即解決 身元調査等、一般の探偵業は行いません
「名探偵はなるのではない。ある時に自分がそうであることに気づくのです」
「≪名探偵≫というのは、行為や結果ではないのですか」
「いや、存在であり意志です」 (帯より引用)
- ★★★★
- まさに名探偵ぶりを発揮する巫さんには、ほれぼれする。まさに「天空の上の人」である。「三角の水」は、まさに逆転の発想。アイスのフタと消火用の水がキーワードとまさに人知を越えている?「蘭と韋駄天」は、韋駄天と足疾鬼と掛け合いに進んでいく構成だが、やや物足りなさを感じる。「冬のオペラ」は、この3つの事件の中ではまさにミステリーといえる。唯一、殺人のおこる作品でもあり、謎が謎を呼ぶ事件現場、勘のいい人ならば途中で犯人がうすうす感づくだろうが、まさかあそこまではわからないと思う。「空飛ぶ馬」や「夜の蝉」の円紫と巫は、すぐに真相がわかってしまうところが似ている。
■六の宮の姫君 (北村薫)
六の宮の姫君
「私」が卒論のテーマで選んだ芥川龍之介 文壇交流の実態を調べるうちに浮かび上がった謎 !?(帯より引用)
- ★★
- ともだちの正子との会話のやり取りは良い雰囲気で行われ、なんともうれしい。が、今回は「ミステリ」色が薄いのでミステリを期待して読むと少し読みにくい。それでもやはり読みごたえはある。
■盤上の敵 (北村薫)
盤上の敵
極上の北村魔術。
これからやるのがチェスだとすれば、まず駒組みを完成させなければならない。借り物は、すんだ。
つまり陣形は整った、というところか。だが、準備完了というわけではない。
その前に、最も重要な大駒の配置をする必要がある。それが無理なら、この勝負は最初から逃げ出すしかないのだ。(帯より引用)
- ★★★★★
- 途中途中に入る、無意味と思える『白のクイーン』の回想。クライマックスには重大な意味をもつ。ストーリーの展開、テクニックに脱帽。途中に覚える嫌悪感などは、読み終わった後の充実感と幸福感に覆われる。必見の一冊。
■青の炎 (貴志祐介)
青の炎
青の炎
こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか
光と風を浴びて17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。愛する妹と母のために―。氷のように冷たい殺意を抱いて。(帯より引用)
- ★★★★★
- この世に殺しても良い人間はいるのだろうか?いろいろ考えさせられたりもする。パーフェクトだと思われた主人公が崩れゆく。最後の結末には一種の驚きさえ感じる。
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