映画(洋画) - 7 『クラッシュ』
2006年04月15日

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クラッシュ
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スモーク
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 普通だと千葉の映画館では上映しないところだけれど、さすが、アカデミー賞の作品賞を取ったため1日1回遅い時間での上映が始まった。東京まで出て行くのが面倒くさくなっている私めにしてみれば、結構うれしい事でこれは見なくてはと、我が家の社会人1年目、仕事ずけの頭でっかちの理屈っぽい息子Rを誘っていざ映画館へ。

 とにかく、面白かった。一つ一つの物語が短編小説のように始まっていく。そこには、私たち日本人には一寸わかりずらい観のある、人種差別の話がベースに在り、アメリカのロスアンジェルスの現況が伺える。(もちろん日本にだって、人種偏見はあって朝鮮系・フィリピン系・アラブ系の人々に対して、引いたり、恐れたり、さげずんだり。米系・欧系の人々に対して、馴染んだり、恐れたり、嫉妬したりと、純な日本人社会を築いているけれど。)

 ロスアンジェルスは人種の坩堝の一代巨大都市であり、そこには白人・黒人はもちろんの事、アジア系・ヒスパニック系・アラブ系さまざまな人間が暮らしている。その人々が、色々な考えを持ち、共存があり・差別があり・偏見がありと・・・そんな普通の生活の中の普通のエピソードが普通の物語として始まっていく。

 白人と黒人の話。ペルシャ人とヒスパニック系の若者の話。父親と娘の話。夫と妻の話。先輩警官と新入り警官の話。等等。そういった話たちがパッチワークのようにつながっていく。暗くどんよりと纏わりつく空気が、だんだんと靄が晴れるように、希望と愛と明るい未来に向かって。そこには失望ややるせなさも含まれているが。

 最後まで見終わって、何とはなしに自分がひどく優しくなれた気分になった。

 そういえば、こんな気分前にもあったよなと思い、わが記憶を昔に戻していくと・・・アッタ、アッタ。ウエイン・ワン監督ハーヴェイ・カイテル主演の「スモーク」。あの映画も最後は優しくなれたっけ。それと、かなり昔になるけれど、ヴィクトリオ・デ・シーカ監督の「ミラノの奇蹟」。この映画は全編に優しさがあったように記憶している。(違ったらゴメン)映画館を出てからしばらくニヤニヤしている自分に思わずドッキリ。

 結構人間ていいもんだ。なーーーーんてね。


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