春眠、暁どころか、午も覚えず。
2007年04月10日

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 4月も1週間ほど過ぎ、ようやく春めいてきました。皆さん、どんな風に過ごしていらしゃいますやら。3月終わりから、4月にかけては別れあり、出会いありの季節。。だったような気がしないでもないですが、そうでもないのか、私は日々、無限ループな日々を過ごしております。

 しかし、春ってのは眠い眠い。。あ、ちがった、目をつぶって物思いにふけるには最適な気候ですなぁ。朝、昼、夜、かまわずいろんなところでうたたね、、じゃないや世界経済とか、平和とか、環境とか、われわれがすごす銀河と別の銀河との相対的な速度とか、宇宙の膨張はいつまで続くのかとかを考えてしまいますよ。ホント。うそじゃないって。だって、エイプリルフール過ぎてるし。マジでホント。

 あと、おれ今年の6月ごろに結婚します。ホント。うそじゃないって。だって、エイプリルフール過ぎてるし。マジでホント。

 両方うそ、ってことなんてあるわけないって。おいらがうそついたことなんて、まぁ、割とあるなぁ。平成19年度初の、お後がよろしいようでってなわけで。


読んだ本

独白するユニバーサル横メルカトル (平山夢明)

独白するユニバーサル横メルカトル
ASIN:4334925103:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★

 2007年版このミステリーがすごい!第1位、2006年度日本推理作家協会賞受賞である本作は、異常な作品である。この度を越した異常さが、この作品の魅力でもあるのだろうけど、好き嫌いがはっきり分かれる作品であることは間違いない。自分はあまり好きではないタイプだった。どこがミステリで、どこが推理なのかは読み終わったあとでも謎である。(この謎が解けない時点ですごい秘密とかに気づいていないだけかもしれないが。。)オムニバス形式の短編集で、「世にも奇妙な物語」をとてつもなくグロくしました、といった様相。というか、もう「グロい」どころの騒ぎではないね。どんな精神状態であればこのような文章が書けるのか不思議であるほどのこの壊れっぷり。読んでいて、体のあちこちが痒くなる感覚。そんな中、ある種の爽快さも感じるのが不思議である作品だ。

 壊れた社会に巻き込まれた太郎が老人との出会いで変わってゆく「C10H14N4(ニコチン)と少年」、人を食べ死体処理をするオメガが最後に食したい人間は「Ωの晩餐」、見捨てられた少女の祈りは殺人犯に届くのか「無垢の祈り」、芸術が禁止された条件付けの世界を描く「オペラントの肖像」、死刑囚のために刑務所に導入されたロボットとは「卵男」、賞金首を追って異常なジャングルに入り込む「すさまじき熱帯」、地図の独白により明るみになる真実「独白するユニバーサル横メルカトル」、夢に救いを求める「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」。

 とくに、本作品のタイトルともなっている「独白する―」と「C10H14N4(ニコチン)と―」は、なかなか味がある語り口で新鮮だったし、「卵男」はなんだか「羊たちの沈黙」に、「すさまじき熱帯」は「地獄の黙示録」の最後の方に似ていて面白かった。

グラスホッパー (伊坂幸太郎)

グラスホッパー
ASIN:4048735470:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★★

 伊坂幸太郎らしい、エンタテインメントなミステリ小説。だけども、内容的には後に倒れる感じの内容。面白いんだけど、なんかちがうんだなぁ。

 元教師の鈴木は、妻の復讐のために、まともじゃない会社の「フロイライン<令嬢>」で働いている。「自殺屋」の鯨は、政治家からの依頼で秘書を自殺させる最中で、「殺し屋」の蝉は一家惨殺の真っ最中。そこに登場する、人を車や電車に突っ込ませる「押し屋」。鈴木は、復讐がはたせるんかなぁ、鯨と蝉はどうかかわってくるんかなぁ、という作品。

 話が進み始めると、ジェットコースターのように展開し、メインキャラクターが関わっていく。そして、最後には割と丸く収まる、という伊坂幸太郎らしさ。いろいろな小道具を使い、セリフもいちいち面白く、展開も妙である。それでも他の伊坂作品に比べて、後ろ向きなイメージのする作品だった。「人は誰でも、死にたがっている」ってセリフに集約されるように。そのせいか、他の作品よりも最後に感じるすがすがしさも、ちょっと薄い。まぁ、なんとなくはっきりしない終わりでもあるし。最後が始まりなんだか、終わりなんだか、始まりの終わりなんだか、終わりの始まりなんだか、まだ始まっちゃいないんだかわかんなかった。

 グラスホッパーってのは、バッタのこと。殺し屋だとかその「業界」だとか出てくるが、これは人が群れているからである、ということを、バッタ(イナゴ)の相変異になぞらえているのである。なるほど、的を射ているかもしれない。

 それでも、やっぱり「生きてるみたいに生きる」、これが重要だ、ってことだね。手持ちぶさたで死なないように、がんばってみるかー、と思える作品だ。

2006年度読んだ本の数(3月31日現在)

 前回から読んだ本は2冊。2006年度は結局、32冊でした。これまでの結果を見てみると以下のようになっているようだ。

  • 2005年度:42冊
  • 2006年度:32冊

10冊の差。これはちょうど、人間の指の数と同じだし、10進数で数えるとちょうど桁がひとつあがる数字だし、2進数だと1010だし、よしとしよう。そうそう、量より質だからなっ。といっても、2005年度の方が2006年度よりも質が低かったという証拠は何一つないし、作者の方々に失礼この上ないという、どうしようもないいいわけだということは、極秘事項である。

 2007年度の目標は、2006年度を越えること。つまり、自分の敵は「自分自身」だ、ということだ。「あきらめた時点で試合終了」だし、本を読むときは「左手はそえるだけ」ということに他ならない。

2007/6/11追記

 数え間違いしてた。。33冊でした。


観た映画

フラガール

フラガール
ASIN:B000MEXAO2:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★★★

 評判がよすぎる感もあるが、それでもやっぱり面白いと言い切れる作品であった。展開としては、もうベッタベタなベタドラマであるが、昭和四十年という時代背景と実話に基づいているという前置きによって、作品に一定の「重み」を与えることに成功している。この重みと、随所に見える明るさからか、作品全体にメリハリがあり、テンポよく感じる。

 この作品のスタッフには製作、企画、脚本に「パッチギ!」と関わりのある人々が名を連ねている。なるほど、「パッチギ!」も昭和四十年代の話だし、ちょっと前の「ALWAYS 三丁目の夕日」は昭和三十年代を舞台としていた。丁度、「フラガール」がこの二作品の中間にある時代の話であることも、なんとなく、昨今の「昔はいがったなぁ」と郷愁にかられている多くの日本人の心を捉えたのかもしれないし、もしくは団塊の世代の青春時代を描いた作品のため、共感する人の絶対数が多く、また彼らの現在の地位が、これほどの高い評価を受けることになったということに影響しているのかもしれない気がしないこともない。

 前述のとおり、ベタドラマのため、涙を誘うポイントもあざとく、あからさまにわかるのだが、それでも泣きそうになってしまう、あ、あなたがいて、あ、僕がいる、ってなもんで。これも役者の演技によるものなのだろうか。

 この作品に出てくる役者は、みんなよかった。特に蒼井優は誰もが認めるところであろう。自然な方言と、フラダンスの踊りっぷり。もう、これならうちの妹が昔は蒼井優のことを「蒼井優」と呼び捨てにしていたのに、最近は「蒼井優ちゃん」と呼び捨てにしなくなったことにも納得である。そして友達役の徳永えりも初めてみる顔にしてはとてもよい演技であった。山崎静代ことしずちゃんがあの演技で日本アカデミー新人賞を取れるのであれば、この徳永えりにもあげるべきだったろう。まぁ、でも基本的に日本アカデミー新人賞は、「知名度」(うわさのフォークデュオではない)が大きく影響するのは周知の事実であり、その点において、徳永えりはちと、知名度が足りなかったのだろう。演技はよかったから、これからもがんばってください。逆にしずちゃんは、作品の中でもやっぱり大部分がしずちゃんだった。涙ポイントくらいがまぁ、よかったかな、と思う程度。松雪泰子は、当時のモダンな感じがすごく出ていたし、なんとなく、白鳥麗子時代の松雪泰子を思い出したりもした。あと、岸部一徳は最高。彼が出ている映画でつまらなかった映画をやまだかつて、、じゃなくていまだかつて見たことがないような気もするし、いまのジュリーにはきっと負けない。それと、豊川悦司のよい兄っぷりも堂に入っていた。

 ぶっちゃけていうなれば、時代を変えた「スウィングガールズ」に他ならない作品であり、舞台を変えた「天使にラブソングを・・・」な作品である。「のだめカンタービレ」が好きなら一見の価値ありだ。


聴いた音楽

安藤裕子

 前回の記事で、お目当ての曲が入っていなかったことを伝えたが、今回はきちんとトラックリストを見てから購入。ようやく、「のうぜんかつら」が聴けた。確かに、オススメどおりおいらの好きな感じの曲である。どちらかと言うと「リプライズ」とされた方が落ち着きがあり好き。月桂冠のCMの永作博美が脳裏によぎる。

 ただ、セカンド・アルバムよりもサード・アルバムのほうが全体として好きである。

木村カエラ

 前回の記事で、お目当ての曲が入っていなかったことを伝えたが、今回はきちんとトラックリストを見てから購入。ようやく、「リルラリルハ」が聴けた。確かに、オススメどおりおいらの好きな感じの曲である。私の記憶が鹿賀丈史以上に確かなら、CMとかで割とよく耳にしていた曲で、「木村カエラよさそうだなもし」と思った曲でもあった。

 ただ、ファースト、セカンド、サード・アルバムの中で、唯一、ジャケ買いができないなぁ、、と思ったアルバムである。なんか、ファンタジックでなく、シュールリアリスティックであった。

太郎

 どうやら、ネット上ではやったこの曲を歌っている人が、おいらの知っている人だったとの情報を手に入れたため購入。聴いてみて「ばっかでー」と言わざるを得ない作品に脱帽。立派なコミックテクノソングである。太郎さんは、おいらの中ではまじめな人だなーというイメージだったが、こんな曲を作っていたとは意外であった。そして、夢を果たしつつあるのだなぁ、と思うし、今後もできるだけ応援したい。

 ただ、問題はこの曲がそこそこ有名になったことで、続編への期待の大きさ、そしてその期待の方向性などが固定されているものになっていないか心配である。

さだまさし

 さだまさしベスト第3弾。早く「恋愛症候群」が聴きたいなぁ、と思っている春の午後だったのだが、今回は残念ながら入っていなかった。それでも、なかなかよい曲が多く、特に「がんばらんば」や「遥かなるクリスマス」は一聴の価値ありだ。

 さだまさしはいっぱいベストっぽいの(シングル全集とか)を出しているのだが、私が買っているのは「さだまさしベスト」シリーズ。このベストシリーズは、2枚目が「通」だった。そのサブタイトルにあわせて通好みの選曲になっているらしい。今回の3枚目は「讃」。選曲は賛歌っぽいもの。ということは、4枚目も数字にちなむんだろうなぁ。「よん」だと、合う漢字なさそうだし、「し」なのかなぁ。でも「死」ってこともないだろうし、きっと「詩」だろうなぁ。ということは、「詩」の良さが売りの曲を中心に選曲するのかなぁ。む、と言うことは、「恋愛症候群」が入ることもアリとみたっ。

東京スカパラダイスオーケストラ

 ジャズ好きだし、ビックバンドが好きだし、なんだか宇多田ヒカルとかクリスタル・ケイとか好きだし、これはもう、三段論法にすれば「スカ」が嫌いなわけがない、という3分くらいの考察の元、購入を決意、衝動買いした。結構いいね。

 どこかで聴いたことある曲も多く、特に「銀河と迷路」を聴くと、なんか、モダンなラインが走るオープニングが印象的だったドラマとかを思い出すし、奥田民生とか甲本ヒロトとかとふぃーちゃりんぐモノもなかなかのよさである。

 ところで、彼らはなぜ「東京」なのだろう。東京パフォーマンスドールのノリ?東京ディズニーランドのノリ?


参考サイト


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  2. 走りながら食べ、絵を描きあげくに本を読むという過酷な季節到来。
  3. 明かりをつけましょう、人生とか未来に。お花をあげましょう、自分自身のがんばりに。
  4. おれは世につれ、世は歌につれ。
  5. 幸喜恒例謝意旅得世囲努(三谷幸喜が映画を撮ったとき恒例の、感謝の意を込めて世を旅し、客を得、囲い込む努力、つまり映画宣伝のこと)

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コメント

極東 (2007年04月15日 18:59)

いやぁ、ようやく書き込む時間ができたわい。
ここんとこ、忙しいやら病気になるわでテンパってたさ。
(髪の毛がテンパっているという意味ではない)

> おれ今年の6月ごろに結婚します。
そうか、結婚式には呼んで下さい。
まさか、あの娘とこのままゴールインとはねぇ…。
羨ましいなぁ。可愛らしいし、性格もいい嫁さんで。
末永くお幸せに。ほんと。

> 独白するユニバーサル横メルカトル
> もう「グロい」どころの騒ぎではないね。
そんな小説読んでたら、誰かみたいに肉が食えなくなるぞ。

> 2006年度読んだ本の数
> 10進数で数えるとちょうど桁がひとつあがる数字だし、2進数だと1010だし、よしとしよう。
でも8進数だと12だし、16進数だとAですぜ…。

> 「あきらめた時点で試合終了」だし、本を読むときは「左手はそえるだけ」ということに他ならない。
ぅおーい、「バスケと読書」という根本的なミスをしているじゃないかー(ガビーン)

> フラガール
> 「知名度」(うわさのフォークデュオではない)
低い…?訳の分からんことを言うなー!

> 安藤裕子
> 今回はきちんとトラックリストを見てから購入。
ようやく一般的な買い方をして下さり、本当に有難う御座います。

> 木村カエラ
> 今回はきちんとトラックリストを見てから購入。
ようやく一般的な買い方をして下さり、本当に有難う御座います。

> 太郎
> おいらの知っている人だったとの情報を手に入れた
その話を聞いて、ワスも聴き返してみたさ。
率直な感想として、やっぱり「ばっかでー」でした。
チミの知り合いとして、頑張ってほしいものですな。

> さだまさし
> でも「死」ってこともないだろうし、きっと「詩」だろうなぁ。
ここは敢えて「死」にして、
「親父の一番長い日〜death metal ver.〜」ってのはどう?
ダメっすか。そーっすか。

さーて、なんか体温も39℃くらいあるから寝るかー。

モコ (2007年04月17日 01:34)

> いやぁ、ようやく書き込む時間ができたわい。
> ここんとこ、忙しいやら病気になるわでテンパってたさ。

ついに読者が父のみになったかとおもったぜ。
心を亡くしたあげくに、病ですか。。そりゃーテンパるね。。


> (髪の毛がテンパっているという意味ではない)

まぁ、でもいつもよりテンパってたことは想像に難くない。


> そうか、結婚式には呼んで下さい。
> まさか、あの娘とこのままゴールインとはねぇ…。
> 羨ましいなぁ。可愛らしいし、性格もいい嫁さんで。
> 末永くお幸せに。ほんと。

えーっと。。?
あ、う、うん、結婚式よぶ。。
す、すいませんでしたっ orz


> ぅおーい、「バスケと読書」という根本的なミスをしているじゃないかー(ガビーン)

え、ま、マジ??そ、それでもおれ。。
極東先生・・・!!本が読みたいです・・・


>> フラガール
>> 「知名度」(うわさのフォークデュオではない)
> 低い…?訳の分からんことを言うなー!

な、何が!?

で、前も言ったが、うわさのアコースティックデュオ「ちめいど」
http://www.chimeido.com/


>> さだまさし
>> でも「死」ってこともないだろうし、きっと「詩」だろうなぁ。
> ここは敢えて「死」にして、
> 「親父の一番長い日〜death metal ver.〜」ってのはどう?
> ダメっすか。そーっすか。

いや、いいけどさ、12分30秒あるんだぜ。。
まぁ、親父が娘の恋人を殴らせろというところなんか、
英訳しただけでバイオレンスな香りはするなぁ。。
「親父の一番長い日」は、家族の物語であり、
稀に見る「ファミリーポートレイト・ソング」だからなぁ。。
ムリあるわっっ!(ズビー(ツッコミ音))


> さーて、なんか体温も39℃くらいあるから寝るかー。

ごっど・ぶれす・ゆーですな。

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