宇宙は愛に包まれている、あるいは今年の不幸な人。
2007年12月23日

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 宇宙は愛に包まれている。

 深夜にテレビをつけたら、たまたま「芸能界宇宙部」なる番組をやっていた。ちょうど、劇団ひとりが相対性理論っぽい話をしていて、宇宙好きのおいらとして観ざるをえなかったのである。タイムトラベルはできるかっていうプレゼンをしていた。余談だが過去にはタキオンに限りなく近い速度を出せばいけるよ(理論上)。あと、過去を見るには夜空を見上げればいいんだよ。

 そいでその番組のなかで、いまやバラエティ番組ですっかりおなじみの山本モナが、宇宙の広さみたいなプレゼンをしていた。宇宙はすげー広い、って話をした後、宇宙の広さ、そしてその外には何があるのか、という議論になった。そこで松井教授が「宇宙の広さというのは、人それぞれ。知識の量によってちがう」「宇宙の外はわれわれの知り及ぶところではないのだから今は考えるだけ無駄」という論を展開。「だから山本モナの宇宙よりも私の宇宙の方が広い」というような教授の言葉に、若干切れる山本モナ。「レトリックでしょ」なんつったりして。そのとおり、レトリックだ。単なる雄弁であり、ある種の哲学だ。そこに気づけない山本モナに、「無知の知」という言葉にリボンをつけて送りたいと思った。

 なんだかんだでおいらが言いたいのは、宇宙の広さやその外側はおいらにとって理解できなかったり、知りえなかったりすることなんだな、ということ。つまり、「宇宙は愛に包まれている」。

 そんな私は、今年も「ライブ」で明石家サンタを観るよー、というお話。


※この記事、2007年10月21日から書いていたので話題がところどころタイムリーでないですよ。注意してくださいね。

読んだ本

眠りの森 (東野圭吾)

眠りの森
ASIN:4061851306:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★★

 月9の「ガリレオ」も好調なスタートを切り、今や押しも押されぬ作家となりつつある東野圭吾お得意の、恋愛+ミステリー小説。なんと15年も前の作品で、確かにポケベルの描写はあったけど、携帯電話の描写はまったくなく、15年で世の中だいぶ変わったなぁ、と感慨深くなる作品でもあった。

 バレエ団で起きた、傷害致死事件。強盗に入ったと思われる男であったため、正当防衛となるかが鍵である事件だったのだが、様々な証言や捜査を進めていくうちに、状況がほころびていく。そして、バレエ「眠りの森の美女」の稽古中、バレエ団の目の前で第2の殺人が起こるのであった。。といったスタンダードなミステリと、浮世離れしたバレエ団の描写、刑事の加賀とバレエダンサー美緒の東野圭吾お得意の純愛模様も織り交ぜ、読みやすい良作に仕上がっている。

楽園 (宮部みゆき)

  • ★★★★

 模倣犯から9年、ルポライター前畑滋子の元に持ち込まれた新たな調査依頼は、交通事故で死んだ息子がサイコメトラーであるかどうか―。と書くと、なんとも現実離れした話かとも思われるかもしれないが、この話のキモはそこではない。その疑義を調査していくきっかけとなった別の事件、その事件の暗部に迫っていく様は、なんともいえないおもしろさがあり、かなしさがある。

 宮部みゆきならではの視点で描かれている作品である。なんというか、女性に対してとてもやさしい視点でありながら、とても厳しい視点でもある。

 この作品ではとても重い問いかけがある。家族の中に「悪」が生まれた場合の対処である。性善説からすれば根っからの悪は存在しないし、性悪説によれば後天的努力で善人になれる。人を悪たらしめるものは育った環境、つまり関係する人々に他ならない、と考えるなら、責任を取るのは家族なのか?そして実際そうなったとき、家族はどう対処すべきか?積木くずしを見ればいいのか?ほんと、子育てってやつは正解がないから難しいよ。

 しかし若者ってのは、なんで悪ぶるんだろうなぁ。。想像力が欠如しているとしか思えないよ。自分はまだしも、自分の親が、自分の子が、自分の友人が、自分の愛する人が、同じような目にあったら、同じようなことをしたら、どう思うのか、どう感じるのか、ということを常に考えて行動してみればいいのに。そんな想像すらできない人が多い気がしてならない。あなたはいつから、ごみを道端に捨てても、罪悪感がなくなったのですか? 「ちびまるこちゃん」から読み直せっ、って感じだな。

 今さえよければ、今さえ幸せであればいい、と考えて行動した結果、人類がエデンから追放されたことを忘れてはならない。。こともないか。キリスト教じゃないし。でも、昔からこんなことをいわれているってことは、常に想像しろってことに他ならない、、のかもしれない。

 おりしも、三田佳子の次男の3度目の事件。甘やかすような育て方をした三田佳子がいけないのか、いつまでも甘えた次男がいけないのかはわからない。そしてもし、自分の息子がああなってしまった時、どう接すればよいのかを考えると、ただただやるせなく悲しくなるね。

一瞬の風になれ (佐藤多佳子)

一瞬の風になれ
ASIN:4069370846:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★★

 2007年本屋大賞受賞をした本作、帯に「王様のブランチ云々、、」と書いてあるところに、ちょっとイラッとしながら読んだ。しかし、そんなイラッとした気持ちも、読んでいるうちにどこかへ吹っ飛んだ。いろいろな人に勧めたくなる最高の青春小説であり、スポーツ小説である。

 主人公の神谷新二は、兄への憧れから中学までサッカーをやっていた。しかし、自分の才能に限界を感じる。同じ高校に入った親友の一ノ瀬連の走りを見た新二は、共に陸上部に入ることを決意。そしてはじまる、新たな「陸上」というスポーツの物語。

 この物語は、すべて新二の視点で語られるのだが、この新二ってヤツが小憎らしいほどピュア。何においても「走りたい」という気持ちが先行する描写が多かったり、女性関係に意外とウブだったり、家族に友達に先生に愛があふれていたり。サワヤカ三組な高校生である。それに加えて、春高陸上部という、高校生の部活ならではの青春も描かれるてしまうのだからこりゃ大変。もう、端々で涙ぐんでしまうようなエピソードが盛りだくさん。先輩の引退、先生の過去、同級生の恋、他校のライバル、赤い老婆、古い洋館、きたない犬、あやしい肉屋。。。後半は冗談だが、とにもかくにも、すべてのありとあらゆる青春エピソードがこの作品の中に収められているといっても過言ではない青春小説である。

 陸上競技自体も単なる味付けの枠にとどまらない。特にその競技の描写。短くあっさりしていながら、ずっしり心に響く、見事な描き方である。実際に走っている時間のような、リアルな長さ、感情。読んでいて走りたくなってしまう。

 キャラクターの造形も秀逸。特に、三輪先生かっこよすぎ。あんな先生になりたいよ。学生はみんな、年相応にませてて、それでいてピュアで。

 三輪先生曰く「下半身に強烈なバネがあって、球技が苦手なタイプはスピード競技で大成するんだ。」とのこと。そ、そうなのか、、小学生の頃はモテるほど足が速かったおいら(小学生のときって、基本的に足が速い人がモテる法則がある)。でも、中学生のころの野球部では3年間で3試合しか出れなかったベンチ裏がポジションのおいら。陸上やっていれば何かあったかもしれないなぁ。。中学のとき、自慢じゃなくないが、ロードリレー(駅伝みたいなやつ)の学校代表だったしなぁ。。

 ラストはようやくスタートラインに立ちました、ということだよね。人生としてのかもしれないし、陸上選手としてのかもしれない。「ばーか、まだはじまっちゃいねーよ。」的な終わり方。おいらとしては、最後は尻切れトンボなイメージ。次の大会の4継のスタートで終わりってのがよかったと思う。スタートを知らせる号砲。みんな風になれ。一瞬の風に。的な終わり方が。この終わり方がスッキリしなかったので、星4つどまり。なんというか、途中は「よんでるぞー!」という気分なのに、最後は「よんだぞー!」とならなかった。惜しい、実に惜しい。もう、小数点ありだったら、4.8くらいだな。

 ところで、本屋大賞に選ばれる作品って、なんか傾向が似てる気がする。2004年が「博士の愛した数式」、2005年が「夜のピクニック」、2006年が「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」、そして2007年が「一瞬の風になれ」。なんつーか、「青春」「愛」「1人称」がキーワード??うーん、これだと当てはまる小説が無数にあるなぁ。。でもなんか、傾向が似てるっつーか。人が殺されないとか?日常をえがいているとか?

ハル、ハル、ハル (古川日出男)

ハル、ハル、ハル
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  • ★★★

 古川日出男が放つ3作の問題作を収めた中編集。初版のハードカバーの帯が、

 文学はテロだ!

 そしてこの小説は、

 天才・古川日出男が仕掛けた

 恐るべき時限爆弾だ。

太田光(爆笑問題) 表の帯より

とか、

 古川日出男の圧倒的最高傑作

裏の帯より

なんてやけにあおってるもんだから、期待して読んでみたら、中編集でちとがっかり。そりゃ、中編でもおもしろい作品はあるだろうけど、それが最高傑作、ってことはあまりないだろう。ただ、実験作であるのは確かで、作者の意図したとおり、「生きている文章」ではある。父いわく、「舞城王太郎みたい」。

 自分が古川日出男の作品で最高傑作だと思う「サマーバケーションEP」では、その寓話的イメージと現実的なイメージが説妙なバランスで描かれていて、さらにある種の「生きた文章」がその作品に映えていた。まぁ、最高傑作なんて、人によって、その価値観によって変わるものだからあまり言及してもしょうがないけど。

 この作品が太田がいうとおり、時限爆弾なのは確かかもしれない。ただそれは、いつ爆発するかわからないし、ひょっとしたら爆発しないかもしれないという示唆も含んでいるとしたらである。

正義のミカタ - I’m a loser (本多孝好)

正義のミカタ - I’m a loser
ASIN:4575235814:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★★

 本当の正義って何だろう。これって、難解な問題だ。なぜって、人それぞれに正義があるのだから。それでも歴史ってのは、また世の中は、勝ち抜いたものが正義である、と声高に叫んでいる。「正義は勝つ」ではなく、「勝てば官軍」な世の中って、ほんとにそれでいいのかなぁ。そんなことを考えさせられる、青春小説の良作。

 飛鳥大学、通称「スカ大」に入学した蓮見亮太は、高校のときにいじめにあっていた。大学ではいじめられないように気をつけようとしていたところへ、かつてのいじめの主犯格である畠田に出会う。畠田も同じ大学であることを知り、殴られながら大学を辞めようと考えているところへ登場する正義のミカタ。助けてくれたトモイチから、「正義の味方研究部」に誘われる。そしてはじまる、「正義のミカタ」の視点での新しい生活。

 前半は文句のない、再生の、青春の物語。なんというか「砂漠」のときと同じように、学生ってうらやましいなぁ。。と思った。後半は、正義ってのはなんなんだろう、正しいってのはなんなんだろう、と思った。「KY」なんて言葉が流行ったが、空気を読むことが一番大事なのだろうか。空気を読むことしかできない人々が、ヒトラーを生み、今の世の中を生んだのではないか。「勝ち組」になることばっかり考えたり、空気を読むことばっかり考えたり。それが本当に「正しくて」「正義」なの? それで本当に大事なものを見失っていない? 念のためいっとくが、おいらがよく「KY」っていわれるから、悔しいからってこんなこと書いてるわけじゃないぜっ!あくまでも念のため。

 結局、「本当の正義」なんて、誰にもわからないんだろうなぁ。ある人の中での正義が、他の人から見たら悪になるだろうし、その逆もまた然りであるわけだ。おいらたちは自分の中の正義を信じて、その信念を貫き通すことしかできないのだろう。ただその正義を、主観だけではなく客観的に捉えないといけない。想像し、考えよう。その行為が本当に「正義」であるかってことを。

 この「正義のミカタ」ってのは、きっと「正義の味方」ってわけではなく、「正義の見方」なのだろうなぁ、と思った冬の夜。

2007年度読んだ本の数(12月23日現在)

 ようやく20冊に到達。人間でいえば「はたち」ってやつで、日本ではようやく一人前といちおう形だけ認めてもらうことのできる年であるなぁ。でも20歳になったからといって、本当に大人になったのかどうかは、大いに疑問が残るところであることも否めないため、もっと本を読むぞっ!

 ちなみに、

  • 2005年度:42冊
  • 2006年度:33冊

だったから、あと4ヶ月で13冊以上は読みたいなぁ。。

2008/04/14 追記

 すいません、数え間違えてました。。この時点では 18冊 でした。日本では18歳未満禁止のいろいろなものが解禁される年でしかなかったです。


聴いた音楽

SKELT 8 BAMBINO (スケルト・エイト・バンビーノ)

あらうんど THE ワールド!
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  • ★★★★

 久々に元同期からメールがあった。彼は音楽の道を目指して、音楽と仕事を両立できる仕事へ転職した。久々に来たメールは、軽い営業メールであった。今度CDだすぜと。CDだすぜといわれたら買うっきゃない、ということで買いました。そして、聴くっきゃない、ということで聴きました。うん、まぁ、わるくない。どちらかといえばよい。でもなんか、忙しい曲だなぁ、と思った。何が忙しいのかはわからないけど、テンポなのか、曲の間なのか、歌い方なのかわからないけど、そう思ったのである。

 何はともあれ、継続してちぇけらしてみるっきゃない!

はっぴいえんど

はっぴいえん
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風街ろまん
ASIN:B00006C1OQ:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★★

 以前の記事でAqua Timezの「風をあつめて」を購入したことを書いたが、それを書いていたら、なんとなく、はっぴいえんどの「風をあつめて」を聴きたくなった。そうしたら、ビールのCMで流れていて、なんとなく買いたくなった。というわけで買ったのだ。要は、衝動買いではない、ということに違いないのである。

 日本語ロック、と銘打たれたその楽曲と歌詞、また遊び心あふれた曲や実験的な曲まで、日本の音楽が、ロックが、多様化していた時代ならではのアルバムであるといえる。そのフォークともカントリーともとれるようなロックがなかなか心地よい。とくにやっぱり、「風をあつめて」はいい。そして、大瀧詠一の「空色のくれよん」なんてのも今の彼とはまた違った魅力があるよなぁ。

やなわらばー

青い宝
ASIN:B000BWMOB0:image:small#作品情報作品情報
  • ★★★★

 以前の記事でべた褒めしたやなわらばー。どうやら、デビューアルバムがあるらしい。セカンドアルバムがよければ、ファーストアルバムを買うのはこの世の常である。おいらの性格が災いしている、ということは決してないのである。

 7曲収められているミニアルバム「青い宝」。やはりとても伸びがよく、聴いていて気持ちのよい声である。また、「夏休み」なんて曲は遊びも入っているし、それがまた魅力的。それでも2枚目の「歌ぐすい」のほうが断然よい。かなりレベルアップしている。レゲエ調の音楽との出会いは、彼女らの声の魅力を十二分に引き出しているし、またなんというかかなり「ポップ」になっていると思った。彼女らの声を持ってすれば、うまくいけば来年は紅白も夢じゃない。そのためには、ポップかつよい曲を出し続けていくこと、そしておいらを満足させてくれることが重要だ。もちろん後者は、紅白には必要ないことであるが書いてみたくなっただけです、すいません。

夏川りみ

歌さがし〜リクエストカバーアルバム〜
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  • ★★★★

 ビクターの世界初HDDビデオカメラのCMをみていたら、ジャジーな、どこかで聴いたことのあるような曲が流れてきた。なんていう曲かなぁ、と思いつつ、テレビの四隅を注目した。すると、「夏川りみ」としてあるではないか。この曲は、「'S Wonderful」という、ガーシュイン兄弟が作詞作曲した、ジャズのスタンダードナンバーであった。ジャジーじゃなくて、ぴったしジャズだった。ちなみに、我修院達也の名前はガーシュイン兄弟からとったとの説もあるが、それは今は関係ない話である。

 んで、その曲がなかなかいいなぁと思って、しばらくおいらの頭のリフレイン・ソングとなっていた。しかし時がたち、やがてリフレイン・ソングは別の曲へと変わっていた(たぶん、さだの曲だったとおもう)。そんなある日、ふと新譜紹介のポスターをみると、彼女のリクエストカバーアルバムの紹介が。慎重に慎重を重ねるおいら、石橋をたたいてたたいてもう壊してから渡るおいら。きちんとウェブで調べてみると、トラックの中に「'S Wonderful」の文字が。即購入。届いてから聴いてみると、「'S Wonderful」はもちろんのこと、夏川りみらしい凛とした伸びのある歌声とアレンジが、選曲が、すばらしいアルバムだった。


観たテレビ&観たいテレビ

ちりとてちん

 これ最高。「風のハルカ」以降、ここんところ朝ドラは秀作続きだったが、なにかこう、物足りない感があった。でもこの作品は、朝から元気をくれる、朝ドラの傑作(つっても、土曜の再放送を録画してみているのだが。。)。「底抜けに」おもしろい、といっても過言ではないのである。

純情きらり
ASIN:B000KRMSO4:image:small#作品情報作品情報

 「純情きらり」は、久々の戦争時代モノでかつ、音楽モノと期待に胸をそれはもうサブプライムローンの不良債権のように膨らんだ。確かに、宮崎あおいはかわいかったし、方言(たぶん、名古屋弁か三河弁)もなかなかよかった。話もそれなりにおもしろかった。でも、なんか終わりの方は悲しいエピソードが多くて気が滅入ってしまった。しかも、ピアノを弾くシーンも少なかった。

芋たこなんきん
ASIN:4149235473:image:small#ドラマガイドドラマガイド

 「芋たこなんきん」は、おもしろいながらも主役が藤山直美だし、なんというか主人公の年齢設定が高いこともあってだろう、レトロな(昔のホームコメディのような)イメージがあった。それはそれで味だったんだけど、毎週楽しみっ!という作品ではなかった。余談だが、この話は、田辺聖子の自叙伝ともいえるものだったそうだが、この人が「ジョゼと虎と魚たち」を書いたと思うと、なんだか不思議な気持ちになった。

どんど晴れ
ASIN:B000VGRXKI:image:small#作品情報作品情報

 「どんど晴れ」は、まず主人公の実家が横浜、というのがなんとなくイラッとした。メインの舞台は岩手であるものの、なんだか横浜の箱入り娘が突然、恋人の実家の旅館の女将になるのだ。うーん、昼ドラかっ!もちろん、急に女将の座に座ることになる主人公はいじめられる。その昼ドラらしさもあいまってか、割と視聴率はよかったが、おいらは「観たいっ」と思う作品ではなかった。宮本信子とか、あき竹城とか、長門裕之とかまぁ豪華だったし、最終的には初回放送の示唆どおり丸くおさまる朝ドラらしい展開でもあったけど。

 そして、「ちりとてちん」である。女性落語家の半生を描くという設定が、また落語をモチーフに伏線のはりめぐらされた脚本が、さらに俳優陣が、どれをとっても魅力あふれる作品となっている。

ちりとてちん サントラ
ASIN:B000WPD2LC:image:small#主題曲はなぜか松下奈緒主題曲はなぜか松下奈緒

 ちょっとまえに「落語」を題材とした宮藤官九郎脚本の「タイガー&ドラゴン」というドラマもあり、「落語」がひそかなブームともなったことも記憶に新しい。今回の朝ドラは、それに勝るとも劣らない出来であることは保証する。前者は1話ごとにある噺を題材にし、それになぞった物語が展開される。これはこれでおもしろいし、噺を知らない人にとってはその噺のあらすじを知ることもでき、わかりやすく作られているといえる。後者は大きな物語の流れに落語の噺をモチーフとしたエピソードがちりばめられているのである。エセ落語ファンのおいらでも十分楽しめるのだから、きっと、落語を知っていれば知っているほどおもしろくなるような仕掛けがたくさんあるのだろう。だからといって、落語をまったく知らないと楽しめないのかといえばそうではない。それを補填してくれるのが俳優陣である。

 主人公を演じる貫地谷しほりは、決してとびっきりの美人だったりかわいかったりするわけではない。しかし、その大げさな表現とコロコロ変わる表情に、ある種のいとおしさを感じてしまう。また、和久井映見のおかあさんっぷりも最高。私生活ではいろいろあったが、ブラウン管の中では(って、今やブラウン管も少なくなっているが)立派な「かあちゃん」になっている。加えて福井が舞台であり、出演者の多くは福井/若狭弁をしゃべるのである。これは朝ドラで大事なことなのだ。朝ドラってのはきちんとその舞台にあわせた方言で、ドラマを作る。たとえば、「ちゅらさん」の沖縄弁である。「風のハルカ」の大分弁である。実際に「ちゅらさん」を観たあとに「Dr.コトー」を観ても作り物っぽくみえすぎてしまって感情移入できなかったりする。(ちなみにこの方言、地元の人にいわせると「ちょっとちがう」らしく、全国的に通じるように少しアレンジしているところもあるようだ。)今回の福井/若狭弁もやっぱり素敵。〜でぇー、〜さけぇー、って感じぃー。実は一昔前の女子高生は、福井/若狭弁の素敵さに目をつけて、そういうしゃべり方をしていたのかもしれない。おいらが気に入った言葉は「ほかる」(これは結構、いろいろな地方で、同じ意味で使われる言葉らしい)。

 そして、なんといっても渡瀬恒彦の落語家っぷりがすばらしい。落語家然とした雰囲気、所作。おいらのなかの「落語家」のイメージにぴったしはまる(あくまでおいらの中でのイメージなのだろうが、、)。とてもかっこよい。思えば、「風のハルカ」のときも藤竜也がかっこよかった。こういう雰囲気をもつかっこいいおっさんが、朝ドラのそこにいることが、おいらの中での、「朝ドラ」に大事なことなのかもしれない。

 

第58回NHK紅白歌合戦

 いつの間にやら年末。更新をサボってたら、曲目まで発表されてしまって。実は今年もCDを購入した歌手で出場する人の曲目なんかを去年同様に予想したかったのになぁ。。

ア・イ・シ・テ・ルのサイン
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 DREAMS COME TRUEの曲目は「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図」。DREAMS COME TRUEならどんな曲でもOKである。毎年毎年、彼女らはきちんと紅白に向けて紅白用の舞台を作りこみ、最高のパフォーマンスをみせてくれるから。紅白のドリカムは最高なのだ。今回はいろいろあって、出場も危ぶまれたけども、また最高のパフォーマンスをみせてくれることだろう。

 さだまさしの曲目は「Birthday」だったけどこれは予想通りだったのだ。今年の紅白は、「SONGS」と「鶴瓶の家族に乾杯」のスタッフが中心であることはご存知だろう。後者の番組は実は、さだと知る人ぞ知るつながりがあり、現在も番組主題歌はさだの曲が使われている。その曲が「Birthday」なのである。決してあとだしジャンケンではなく、予想通りなのである。

俄然Yeah!
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 mihimaru GTの曲目は「俄然Yeah!」。予想としては大長編ドラえもんの主題歌ともなった「かけがえのない詩」だったが、みごとにはずれ、今年も盛り上げ役として働きを期待されているようだ。にわかファンとしては、彼女たちはノリノリの曲よりもむしろしっとり聴かせる曲の方がよい曲が多いと思っている。今年は2回目だし、盛り上げ役は新人にまかせて、しっとりとした曲かなぁ、なんて思ったけど全然ちがったよ。。あと、「俄然Yeah!」は、まだアルバムCDに入ってないから(たぶん)、サビ以外聴いたことないんだよねぇ。。来年、選んだときはぜひ聴かせる曲にしてください、NHKっ!

サクラ色
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 Angela Aki(アンジェラ・アキ)は「サクラ色」。まぁ、順当かな。去年は、DJ OZMAあがりの出演という、後から思えばかなりの大役であったにもかかわらず、落ち着いた歌いっぷり。存在感を十二分にみせてくれていた。今年も、ピアノを弾きながら圧倒的な歌唱力を聴かせてほしいし、「年の初めはさだまさし」に出てもらいたいものである。

 司会者の話とか、SMAPの曲目とか、絢香とコブクロとか、みんなのうたとルー大柴とか、関根親子だとか、ふれたいことは山ほどあるんだけど、書ききれないので省略。要は「みんな紅白みれっ!」ということである。

 

参考サイト


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コメント

north face jackets (2011年10月16日 20:47)

攻めようにも勝手に進んでればやりようがないの。一応第三者機関の検査が基礎工事で1回入ってるはずなので それだけが頼りのような???

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